え〜と、12日ぶりの投稿ですね。10月15日にして今月3回目の投稿です。久しぶりに10日以上も眠ってました。(実際、帰宅後すぐに寝てブログ放置状態だったわけですが・・・)ブログの末期的状況のようですが、引き続き試験運用として改善していこうかなぁと考えています。とりあえず、月次アーカイブページの作成が未だに終わってないので、これを今月中に完了させるのを目標にしましょう。
さて、12日ぶりの再開第一弾として、何を書こうかと考えてみたのですが、GMOインターネット証券の障害の件について全然触れてなかったのを思い出したので、もう18日前のことで、何でいまさら度満点ですが、書かせていただこうと思います。
9月28日に起こったGMOインターネット証券のシステム障害は、かなり影響が大きかったんですよね。朝から13時半まで取引不能という、おそらく証券会社の株式のネット取引の障害としては今年1番の規模だったと思います。GMOインターネット証券の説明のプレスリリースを見てみましょう。
システム障害に対するご説明 (中略) 1.今回の状況および事態経緯について 昨日9月27日の大引け後、弊社フロントシステムから委託先バックシステムに昨日のお客様の取引内容を送信する段階において、送信処理にエラーが発生し、二重にデータが送られてしまいました。 そのため、バックシステムのデータに不整合が生じ、朝のバッチ(バックシステム処理結果をフロントシステムに反映するもの)によりバックシステムからデータを受け取った結果、データベースに不具合が生じ、昨日お取引を行ったお客様の取引履歴・現金算・株式保有算(現物・信用とも)に誤ったデータが表示されました。 障害発生から事態復旧に至る経緯は以下の通りとなります。 9月27日 16:00 フロントシステムから委託先バックシステムに27日取引データを送信 9月28日 04:00 照合処理で障害が発生したため、原因の解明と復旧作業開始。 09:00 フロントシステムのデータをバックアップファイルより復旧する作業を開始。 12:40 フロントシステムが昨日の状態へ復旧。昨日、受注の注文に関して約定を反映。 13:30 システムの正常稼動を確認後、取引を再開。 2.影響 データ復旧作業の為、通常は午前6時から開始するインターネットによるログイン及び発注を全てのお客様において午後1時30分まで停止させていただきました。 (以下略)とのことですが、疑問として出てくるのはこんなところでしょうか。 ・一部掲示板で推測されている権利落ち日またぎの影響なのか? (9月28日は権利落ち日(9月25日)と権利確定日(9月29日)の間) ・バックシステムにデータを二重送信したことのの経緯 ・バグがあって、最初から自動で二重に送られたのか ・一度自動送信で失敗して、その後の手作業で再送信するときの手順を誤ったのか ・二重に送ったフロントシステムが駄目なのか?データを二重に使ったバックシステムが駄目なのか? ・27日16時の時点で気づけなかったのか。 ・28日9:00からログインを停止したと言っているが、実際には9:30頃からできたのはなぜか? (コールセンタで注文を受け付けるためか?) 別にシステム素人の個人投資家は、今後のシステム安定が保証されればそれでいいわけですが、自前でシステムを構築して技術力の高さを売りにしていた証券会社としては真相を公開してほしい気がします。社長ブログ2.0で高島社長が「なお今後の対応と事実関係の経緯については調査の上ご報告いたします。」と書いているので今後詳しい経緯の説明があるかもしれません。 一方心配なのは今後のGMOインターネット証券の新サービス・新機能追加のスケジュールに影響が出る可能性があるかもしれないということです。APIの公開など従来のネット証券にないWeb2.0的証券会社を目指してきたGMOインターネット証券ですが、金融庁の監督が厳しくなって、システムの安定性に技術者やシステム監査要員を追加する必要が出てきて、スケジュールが遅れたり、オープンソースから他の証券会社で実績のある高額のソフトウェアに変更したり、人件費が増えたりして、低コストならできたはずのサービスが採算性が合わなくなったりする可能性も無きにしも非ず・・・。 今回の障害はGMOインターネット証券としては1回目のシステム障害なのでおそらく業務改善命令などの行政処分は間逃れると思われますが、今後の新サービスの実現のために、できれば最大の特徴であるネット証券2.0の方針を維持しつつシステム障害が起きないようにしてほしいものです。(でもWeb2.0っていつまでもベータ版、バグ・抜け穴はあって当たり前、動かしながら直していくという運用を許容する思想がありますから、それをミスが許されない、十分なテスト・検証をしてから公開する証券会社のシステムでどう浸透させていくかというジレンマを解消するのはかなり時間がかかりそうですね。私がWeb2.0志向のオープンソース関連の技術者だったとしたら、雁字搦めの証券会社のシステムにあえて関わらないと思いますし、そういう技術者で日夜テストを繰り返さないと公開できない証券会社のシステムに挑戦しようという人には相当なお金を出してやらないといけないし、そうでないと集まらないでしょう。それでもあえてネット証券2.0として参入することにしたGMOインターネット証券には逆にそれを貫いてがんばってみてもらいたいです。)
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