楽天証券の看板サービスと言えばマーケットスピード。個人投資家にプロ並みの投資環境を提供することを目的に、リアルタイムトレーディングツールというヒット商品を一番最初に確立したことから、他社が類似ツールを提供し追撃してもなお、知名度はまだ頭ひとつ抜け出ていると思われます。一部の機能では他社ツールに分があるところも出てきてはいますが、何年か使いこなした投資家には、結局マーケットスピードを止められなかったという人もいるようです。そのマーケットスピードの利用料が11月30日から3ヶ月15750円に値上げされると発表されました。
「マーケットスピード」利用ルールおよび利用料の改定について 「マーケットスピード」バージョン6.0のリリースにともない、11月30日(木)夜より、「マーケットスピード」の利用ルールおよび利用料を下記の通り改定させていただきます。お客様におかれましては何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 「マーケットスピード」無料利用条件の追加 資産残高500万円以上 ※現行の無料利用条件もそのまま継続されます。 「マーケットスピード」利用料 料金15,750円(税込)/利用期間3カ月
マーケットスピードの利用料は、現在のところ6300円で、11月からは2.5倍に値上げされることになります。松井証券がネットストックハイスピードの利用料を思い切って無料で提供しているのと比べると、まったく逆、強気の値段設定です。それだけマーケットスピードの機能に自信を持っているということなのかもしれません。 ただし、資産残高500万円以上が追加された無料利用条件は現行のものも継続されるので、何か取引をしていれば、利用料を支払うことなくマーケットスピードを使うことができます。大半のマーケットスピード愛用者は取引実績によって無料で利用しているのではないでしょうか。日本株の手数料は競争によって以前より安くなっているので、実質的には昔よりはコストは安くなっているとも言えなくはないです。
現行の無料条件
・ 新規に利用申請した際の当初の3カ月
・ 日本株式(信用取引、上場投信などを含む)、米国株式、先物・オプション取引、カバードワラントのいずれかの取引において、過去3カ月で1回以上の約定実績(信用取引の現引、現渡による取引や、新規公開株式などの買付けを除く)
・ 先物建玉残高1枚以上
・ オプション建玉残高3枚以上
・ 先物・オプション証拠金残高30万円以上
利用料値上げの目的は、6300円払ってツールだけ楽天証券で使って、取引は他社でするという投資家を取り込むためだと思われます。 さて、楽天証券は10月27日にマーケットスピードバージョン6.0をリリースする予定です。 「マーケットスピードVer6.0」 10月27日夜リリース予定!
マーケットスピードVer.6.0で追加される新機能
(1)スーパークイック注文(ザラ場情報4、5)
(2)業種別指数一覧
(3)ショートカットキーの割当
(4)詳細スクリーニング(銘柄選択)
(5)銘柄一覧
(6)テクニカルチャートの計算日数のカスタマイズ機能
(7)マザーズ市場・ヘラクレス市場の指数表示&各種ランキング表示銘柄数の拡充
6.0では、「スピードへの"原点回帰"。史上最速への挑戦」というスローガンを掲げて、スーパークイック注文などの複数の新機能が追加されます。スーパークイック注文は、最短2クリックで売買を発注することができる機能のようです。今までデイトレードで使っていたツールの発注スピードや手間に不満があった人は一度試してみてはどうでしょうか。