カブドットコム証券は、1月18日(木)夕刻から新たな自動売買として「トレーリングストップ」の注文受付を開始した。逆指値が損失拡大防止に役立つものだとすれば、「トレーリングストップ」注文とは、含み益取り逃がしの防止に役立つもののようだ。
自動売買「トレーリングストップ」注文の開始 〜 自動修正付き逆指値注文。高値/安値に合わせてリアルタイムで逆指値を修正。 〜 カブドットコム証券株式会社は、2007年1月18日(木)夕刻より新たな自動売買として「トレーリングストップ」の注文受付を開始します。また、1月25日(木)にオンライン・ライブ・セミナーを開催します。 ■トレーリングストップ(Trailing Stop)とは トレーリングストップは「○円以上になれば買い」「○円以下になれば売り」という逆指値注文に、株価が高値/安値から指定した値幅分変動すると逆指値注文を自動的に修正する機能を追加した自動売買です。売り注文の場合「高値−【 】円を逆指値とし、当日高値更新幅に合わせて逆指値を引き上げる」という注文になります。 リスク管理に役立つ発注方法として海外や日本でも主に外国為替証拠金取引などで知られていますが、日本株市場においてはほとんど知られていない発注方法で、大手ネット証券で日本株取引(現物・信用)においてトレーリングストップに対応するのはカブドットコム証券が初となります。 一般的には売却の際に、「逆指値(Stop)を、株価の上昇に従い引き上げる(Trailing)注文」のことで、「下落するようなら逆指値で売却し、もし上昇するなら利益をより多く確保するために逆指値を切り上げる」という目的で利用される注文です。当社では、株式現物取引の売り買い注文および株式信用取引の新規返済注文においてご利用いただけます。(今後、先物・オプション取引等への拡充を検討)
はっきり言って、私が説明するよりもカブドットコム証券の図解つきのプレスリリースを読んだほうがわかりやすいだろう。 理解すると分かるかもしれないが、「トレーリングストップ」注文を使うと楽ができる。普通の逆指値は株価が自分の思惑と反対に動いたときに発動して損失拡大を防ぐ効果を発揮する。しかし思惑通りに株価が動き含み益をもたらした時に、新たに発生するのが含み益を失うリスクだが、逆指値の値段がそのままではそのリスク防止には役に立たない。含み益を守るには頻繁に株価推移を確認して、必要に応じて逆指値注文の条件を変更する必要がある。「トレーリングストップ」注文を使えば、この逆指値注文の条件変更を自動化することができるわけである。 なお、カブドットコム証券の「トレーリングストップ」注文は、高値(またや安値)から何円という条件で指定する方式。(%で指定したい人もいるだろうが、今後の機能拡充に期待しよう。) もしかしたら、流動性の低い銘柄では使いにくいかもしれないので、最初は試しに東証1部の流動性の高い銘柄から試した方がいいかもしれない。 プレスリリースによると、「トレーリングストップ」注文に関するオンラインセミナーも開催するそうなので、そちらもオススメ。
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