ジョインベスト証券は、6月22日14時台に発生した、取引・ログインができなくなった障害の原因が、「注文執行及び注文時の買付余力等の管理を行なっているデータベースサーバーにおいて特異な高負荷状態が発生した」ことであると発表した。
昨日(6月22日)のシステム障害の原因等について 平素は弊社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 また、昨日発生いたしましたシステム障害におきまして、お客様には大変なご迷惑をおかけいたしましたことを、改めてお詫び申し上げます。 この度のシステム障害の原因等は以下のとおりです。 <お客様への影響> 14 時7分頃から14時17分頃までの間、取引サイト(取引ツール:ジョインベスト・エクスプレスを含みます。)へのログインおよび株式等の注文発注ができない状況となりました。また、14時7分頃から14時31分頃までの間にお客様から受付けた注文について、執行の遅延、取引画面への約定結果の反映遅延が発生いたしました。 <障害の原因及び対応> 注文執行及び注文時の買付余力等の管理を行なっているデータベースサーバーにおいて特異な高負荷状態が発生したために、全体のシステムが不安定となりました。その結果、ログインの受付、注文の受付と執行、取引所からの約定結果の取込処理などに不具合が生じました。 当社におきましては、障害発生の検知と同時にデータベースサーバーのバックアップサーバーへの切り替え対応を行い、14時32分頃には不具合を解消、以後、システムは正常に稼動しております。(取引ツールの自動更新機能は14時55分頃に復旧) また、同件に起因したシステム障害の再発に備えて、システム構成の再検討及び一部変更を実施し、同件の再発の防止に万全の体制をとっております。 <お客様へのご対応> なお、不具合が発生した時間帯における全ての注文執行状況を精査し、執行の遅延により約定不成立等の状況が発生したお客様につきましては「電子交付の書類」にて個別にご連絡をさせていただいております。 お客様にご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げますとともに、今後同様のことが生じないよう再発の防止に努めてまいります。 お客様におかれましては、引続きご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。開業から1年経過しているジョインベスト証券で、ログインや取引が全くできなくなる程のシステム障害が発生したのは今回が初めてだと思われる。発表のとおり、「再発に備えて、システム構成の再検討及び一部変更を実施し、同件の再発の防止に万全の体制をとっております。」としているが、まだ個人投資家の取引量がライブドアショック前後のピーク時に比べるとそれほど高くはない状況での高負荷によるシステム障害は今後に不安が残る。 ジョインベスト証券の口座数は5月末で15万。ネット証券大手5社でも過去に何度かシステム障害や注文スピードや画面遷移が遅くなる現象が起きたことがあるが、20万口座以降で特にそれが多かった印象がある。このあたりの規模になると、開業当時ほどではないにしろ口座数の増加率はまだ高く、口座稼働率も大手に比べて高い。しかも大手に比べると中途半端な規模の口座数なので、システムの拡張の判断を間違えると性能不足になることも考えられる。 一番危険度が高くなるのは、口座数の急増と、新興市場銘柄の株価急騰で個人投資家の取引が活発になる状況が同時に起こることだが、これは2005年の楽天証券の例を見れば明らかだろう。ジョインベスト証券は当初1年間で50万口座を目指すと言っていただけあって、システム費用をケチったりすることはないと思うが、口座開設キャンペーンの力の入れ方も見直していく可能性もあるだろう。ジョインベスト証券を利用する個人投資家としては、それほど心配する必要はないと思うが、今後、絶対に障害や遅延が発生しないということはありえない。、少しは覚悟しておいた方がいいだろう。
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