今年は、カブドットコム証券と松井証券の株主総会に出席してきた。他の証券会社の株主総会にも行きたかったが、都合がつかなかったので、今年はやむなく6/24(日)の会社だけに。まずカブドットコム証券の総会での質疑応答をご紹介。
同業他社と同様に2007年3月期減収減益となったカブドットコム証券。今年も株主総会の会場は赤坂プリンスホテル、出席した株主数は去年と同じぐらいだっただろうか。
去年の成果といえばPTS開始、逆指値・W指値の特許取得だが、会社は預り代金を大手ネット証券で唯一プラスにしたこともアピールしていた。
株主からは早速、逆指値の特許料について質問。株主としては他社へのライセンス課金開始のニュースが報じられれば株価が上がるのではと期待していたかもしれないが、どうやら既に1社以上から課金できているものの、公表できる段階ではないようだ。おそらく対象となる証券会社全部から課金できていないので、業績に影響を与えるほどの利益にもなっていないのだろう。
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その1)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その2)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その3)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その4)
■株主総会 質疑応答内容
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▼1.他社からの逆指値の特許料収入が発生しているのか?していないのか?教えてください。
(斉藤社長)昨年度、逆指値・W指値の決定的なライセンスを取ることができました。6年間も時間がかかったのは、特許庁と裁判があったり、他社からの無効審判があったため。公表はしていませんが、既に皆さんご存知の競合ネット証券から既にライセンス料は頂いております。金額とか社名は、先方との契約もありますので述べられませんが、既にライセンスが発生し徴収も行っていると報告するとともに、今後も取りそこなっている会社に説明を繰り返して、基本的には当社の特許権に抵触する可能性のある証券会社から公正にライセンスをとっていく方針でございます。一定の開示基準に達しましたら発表していきたいと考えております。
▼2.係争中と解決済みが何社あるかは明確にできますか?
(斉藤社長)特許庁との係争は解決しました。他社からの無効審判も解決しております。現段階で他のネット証券と交渉中ではありますが、訴訟沙汰になっているものはございません。
▼3.具体的に解決してお金をもらっているのは何社かというのは言えますか?
(斉藤社長)契約の関係で何社とか社名は申し上げられませんが、1社以上はあります。
▼4-1.他の保有していた会社のTOBの時はその会社から連絡があったが、カブドットコム証券がTOBされた時は何も連絡が無かった。カブドットコム証券に電話で問い合わせたらインターネットを見てくれといわれた。三菱UFJ証券でも説明していると言われたので言ってみたが、カブドットコム証券に聞いてくださいと言われた。対面取引の人に情報提供・開示しないという方針についてトップはどう考えているのか?
(斉藤社長)誠に申し訳ございません。全ての株主様に公平を期するように最大限配慮したと自負しております。ただし対面取引の方で当社のホームページが目に留まらなかったり、サポートセンターで適切な対応ができなかったのかもしれないということで本当に申し訳ないと思います。TOBに限らず同様のご指摘を受けることが多々あり、スタッフ一同問題意識を持って取り組んでいますので今後ともよろしくお願いします。
▼4-2.「すみません」とか心がけではなく、私が聞きたいのは、なぜ情報提供しなかったのかという理由を聞きたいのです。
(山下会長)我々としましては法令にのっとってTOSTNETによって情報開示は行っております。他社の場合に株主全員に通知が来るというのは、TOBによっていろいろな事情がございまして、事情があれば企業から株主へ個別に連絡することはありますけども、我々としましては9万4千株という一定の限度のTOBでしたので法令に従って開示させていただいたということです。ただ株主の皆様一人一人にネットが見れない人もいらっしゃったということは我々経営陣も謙虚に受け止めたいと思います。
▼5.今回取締役の過半数を三菱UFJフィナンシャルグループが占めることになるが、近い将来に完全子会社になると言う可能性はあるのでしょうか?
(山下会長)今の時点で完全子会社になるという事実は一切決まっておりません。
▼6.取締役候補の渡辺さんの経歴を見ると国際金融や大企業取引、リスク管理があるが、リスク管理で言うと山下さんとかぶっている。国際金融や大企業取引の経験をリテール証券のカブドットコム証券でどう活かすのか?
(山下会長)三菱UFJフィナンシャルグループの代表取締役専務ということで企業経営という立場から意見を頂くとか、リスク管理の面でご指導を頂くために選任をさせていただくということです。無論、国際金融とか海外へ打って出るという事はありませんが、広い意味での経営の経験を活かしていただければという意味で候補者としています。
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株主総会出席で疲れたので今日はここまでです。
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その1)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その2)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その3)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その4)
去年の成果といえばPTS開始、逆指値・W指値の特許取得だが、会社は預り代金を大手ネット証券で唯一プラスにしたこともアピールしていた。
株主からは早速、逆指値の特許料について質問。株主としては他社へのライセンス課金開始のニュースが報じられれば株価が上がるのではと期待していたかもしれないが、どうやら既に1社以上から課金できているものの、公表できる段階ではないようだ。おそらく対象となる証券会社全部から課金できていないので、業績に影響を与えるほどの利益にもなっていないのだろう。
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その1)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その2)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その3)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その4)
■株主総会 質疑応答内容
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▼1.他社からの逆指値の特許料収入が発生しているのか?していないのか?教えてください。
(斉藤社長)昨年度、逆指値・W指値の決定的なライセンスを取ることができました。6年間も時間がかかったのは、特許庁と裁判があったり、他社からの無効審判があったため。公表はしていませんが、既に皆さんご存知の競合ネット証券から既にライセンス料は頂いております。金額とか社名は、先方との契約もありますので述べられませんが、既にライセンスが発生し徴収も行っていると報告するとともに、今後も取りそこなっている会社に説明を繰り返して、基本的には当社の特許権に抵触する可能性のある証券会社から公正にライセンスをとっていく方針でございます。一定の開示基準に達しましたら発表していきたいと考えております。
▼2.係争中と解決済みが何社あるかは明確にできますか?
(斉藤社長)特許庁との係争は解決しました。他社からの無効審判も解決しております。現段階で他のネット証券と交渉中ではありますが、訴訟沙汰になっているものはございません。
▼3.具体的に解決してお金をもらっているのは何社かというのは言えますか?
(斉藤社長)契約の関係で何社とか社名は申し上げられませんが、1社以上はあります。
▼4-1.他の保有していた会社のTOBの時はその会社から連絡があったが、カブドットコム証券がTOBされた時は何も連絡が無かった。カブドットコム証券に電話で問い合わせたらインターネットを見てくれといわれた。三菱UFJ証券でも説明していると言われたので言ってみたが、カブドットコム証券に聞いてくださいと言われた。対面取引の人に情報提供・開示しないという方針についてトップはどう考えているのか?
(斉藤社長)誠に申し訳ございません。全ての株主様に公平を期するように最大限配慮したと自負しております。ただし対面取引の方で当社のホームページが目に留まらなかったり、サポートセンターで適切な対応ができなかったのかもしれないということで本当に申し訳ないと思います。TOBに限らず同様のご指摘を受けることが多々あり、スタッフ一同問題意識を持って取り組んでいますので今後ともよろしくお願いします。
▼4-2.「すみません」とか心がけではなく、私が聞きたいのは、なぜ情報提供しなかったのかという理由を聞きたいのです。
(山下会長)我々としましては法令にのっとってTOSTNETによって情報開示は行っております。他社の場合に株主全員に通知が来るというのは、TOBによっていろいろな事情がございまして、事情があれば企業から株主へ個別に連絡することはありますけども、我々としましては9万4千株という一定の限度のTOBでしたので法令に従って開示させていただいたということです。ただ株主の皆様一人一人にネットが見れない人もいらっしゃったということは我々経営陣も謙虚に受け止めたいと思います。
▼5.今回取締役の過半数を三菱UFJフィナンシャルグループが占めることになるが、近い将来に完全子会社になると言う可能性はあるのでしょうか?
(山下会長)今の時点で完全子会社になるという事実は一切決まっておりません。
▼6.取締役候補の渡辺さんの経歴を見ると国際金融や大企業取引、リスク管理があるが、リスク管理で言うと山下さんとかぶっている。国際金融や大企業取引の経験をリテール証券のカブドットコム証券でどう活かすのか?
(山下会長)三菱UFJフィナンシャルグループの代表取締役専務ということで企業経営という立場から意見を頂くとか、リスク管理の面でご指導を頂くために選任をさせていただくということです。無論、国際金融とか海外へ打って出るという事はありませんが、広い意味での経営の経験を活かしていただければという意味で候補者としています。
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株主総会出席で疲れたので今日はここまでです。
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その1)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その2)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その3)
・カブドットコム証券株主総会(2007) 質疑応答内容(その4)
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