SBIホールディングスの北尾吉孝代表は、6月29日の株主総会後の経営近況報告会において、アキュセラ・インクの株式を38%まで取得した件について株主に説明を行いました。
SBIホールディングスの株主総会ではアキュセラ・インクの株式買い増しについて2件の質問があったようですが、その内容は現時点で明らかにされていません。
ネット上では北尾氏が株主総会に姿を表さなかったといった未確認情報が流れたりもしましたが、直後に行われた経営近況報告会の動画で、北尾氏の説明を確認することができました。
アキュセラ・インクについて北尾氏が語ったのは57分46秒〜1時間00分44秒のあたりです。
SBIホールディングス 経営近況報告会 2016 (Youtube動画)
https://youtu.be/jkcYyZHnnHw?t=57m46s
<発言要旨>
・アキュセラが持っているパイプラインの「エミクススタト塩酸塩」は増殖糖尿病網膜症と、スターガート病を適応症としていているが、増殖糖尿病網膜症についてはSBIバイオテックの100%子会社のクォーク社もフェーズ2までやっている。
・結構似た領域をやっていて、どちらも米国の会社。
・大株主としてアキュセラに役員を派遣しようと考えている。
・様々なシナジー、コラボレーションをやっていこうと考えている。
・アキュセラとクォークの関係をさらに発展する可能性も否定できない。
経営近況報告会の資料より
<管理人コメント>
今後、役員の派遣、業務提携を検討していくということは、短期での売却はなさそうな雰囲気です。また、関係をさらに発展するということは、経営統合やアキュセラ・インクをSBIバイオテック傘下に加えるという選択肢も考えられ、よりアキュセラ株の取得を進める可能性もありそうですね。
とりあえず、北尾氏がアキュセラについて無言ではなく、きちんとコメントしてくれたのは良かったと思います。