松井証券の平成16年7月の月間売買実績・口座数等(速報値)のお知らせによると、相場の停滞により注文件数、約定件数は落ちたものの、口座数は、7,664口座増加し185,468口座になったようです。さらに松井道夫社長の「顧客が得をして、松井が損するサービスをしろ」との大号令のもと、顧客への利益還元キャンペーンを行い、中間決算までに20万口座をうかがう勢いです。
有価証券、抽選で当たる 松井証券が顧客獲得キャンペーン

FujiSankei Business i. 2004/8/3

 インターネット専業証券の松井証券は2日から20日までの期間限定で、定額制の手数料体系を利用する顧客に、同社の株価に連動した有価証券「eワラント」が抽選で300人に当たるキャンペーン「eワラントキャンペーン」を開始した。

 1日からは、新規公開(IPO)株式の購入抽選に外れた顧客に、1銘柄につき50円の現金を支払う「IPO落選お詫びサービス」を開始したばかり。こうした新サービスやキャンペーンを矢継ぎ早に導入するのは、新規顧客を積極的に取り込むためだ。
 同社は、2005年3月期第1四半期(4−6月)決算で、四半期ベースで営業収益が初の100億円を突破した。オンライン専業証券のなかで群を抜く収益力を誇るが、顧客基盤の強さを示す開設口座数は、イー・トレード証券、マネックス証券の後塵(こうじん)を拝している。金融商品や現金のプレゼント攻勢で、ライバルに追い付き追い越す考えだ。
 2日から導入したeワラントキャンペーンは、松井証券の株価に連動した有価証券「eワラント」を5000円分もらえるというもの。有価証券のプレゼントキャンペーンの実施は極めて珍しい。
 eワラントは、米国の金融会社ゴールドマン・サックスのグループ会社が値付けなどを運営し、一般的にはカバードワラントと呼ばれる金融商品。< br>  今回のキャンペーンには約5000円分のeワラントを300人に提供するため約150万円のコストがかかるが、松井道夫社長の「顧客が得をして、松井が損するサービスをしろ」との大号令のもと、顧客への利益還元キャンペーンの一環として導入に踏み切った。
 同キャンペーンの開始を2日、ホームページ上で告知したが、「顧客からの問い合わせ件数も多い」(営業推進部)と反響も上々。今後、同様のキャンペーンを実施するネット専業証券も増えてきそうな気配で、手数料の値引き競争とあいまって新たな口座開設者の囲い込みが一段と激しくなるのは間違いない。