オレオレ詐欺に騙されて、入金しそうな人を見つけて、2度も人を助けた銀行員がいるそうだ。
オレオレ詐欺、行員のひと言が被害防止 半年で2件[朝日]
 女性行員の一声が、2度にわたって「オレオレ詐欺」を阻止した。名古屋銀行千音寺支店=名古屋市中川区=で7月、客が詐欺の被害金を振り込む直前に、女性行員(24)が異変に気づいて思いとどまらせた。この行員は4月にも別の客を助けた。オレオレ詐欺は増え続ける一方で巧妙化し、犯人が捕まることはまれだ。愛知県警中川署は「愛情のこもった一言が被害者を救った」として3日、同支店に感謝状を贈った。

 同区の主婦(33)に「警察のヨコイ」と名乗る男から電話があったのは7月14日朝。「だんなさんが交通事故を起こした。相手の女性は臨月で緊急手術する。1000万円かかる」と送金を求めた。主婦は慌てて郵便局で200万円を解約し、同支店に。窓口付近から男の携帯電話に連絡して指示を受け、振り込み依頼書を作成した。

 窓口の行員はその様子に驚いた。支店の朝礼で教えられた最近の詐欺の手口に似ていたからだ。犯人は送金直前まで振込先を伝えなくなっているという。とっさに声をかけ、主婦をソファに案内。落ち着いた主婦は夫と連絡を取り、詐欺話だったと知った。

 同じ日に、名古屋市千種区内では、警官を装った同様のオレオレ詐欺の被害が発生していた。

 この行員は4月27日にも、動転しながら預金数百万円を解約しようとした女性に言葉をかけて詐欺のおそれを説明。「夫が事故を起こした」とだまされていたことがわかった。

 行員は「お客様がご気分を害されるかもしれないので勇気がいりますが、不審に思えば思い切って話しかけるようにしています」という。これまでに5回、声をかけ、2回がお手柄となった。1回目は丁寧な感謝の電話を受け、2回目は郵便局で解約した200万円を預金してもらったという。
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この行員の観察力と勇気は驚くばかりだが、本当に詐欺が多発しているんだなぁとも感じてしまった。

この行員は、2回お手柄ではあるものの、5回中、3回は間違っていたようだ。私だったら3回間違ったら観察と疑いを続けることをやめてしまうかもしれない。