堀江貴文(敗軍の将、兵を語る)その1その2の続きで最後の分です。要点は、
・読売クラブ的な俺様ルールの参入審査
・アダルトサイトは楽天の同じ
・海の家のトラブルは、任せた業者間のことで関係ない
・楽天が最終赤字、ソフトバンクが経常赤字で、すべて黒字のライブドアが入れないのはおかしい
・内部から球界を変えないとダメ
・12個のうちの1個の利権を手に入れた三木谷さんは変えない。ライブドアだったらできた。
・西武ライオンズは買わない。2,3年後に親会社の在京キー局を買収?
といったところです。

[敗軍の将、兵を語る] 堀江 貴文 ライブドア社長 (日経ビジネス2004.11.15) その3
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アダルトサイトは楽天も同じ

 初めて読売クラブ的なものを感じたのは、新規参入球団を決める審査小委員会のヒアリングですね。10月14日の2回目のヒアリングでは、アダルトサイトのことを聞いたり、いきなり清武(英利=巨人球団代表)さんがアダルトソフトの箱を出してきたり。まあ、そこで嘘を言ってもしょうがないので、うちのですよと答えました。
 アダルトサイトはインターネットの会社だったらどこだって関係しているんだから、それはいくらでも反論できる。楽天さんのインフォシーク(のアイエスウェブというホームページサービス)なんて、もうひどいですよ。年齢認証なんかないし。ほかにも(’楽天ブックスのアダルト書籍を集めた)「大人のブックス」というのがあったりとか、そこも年齢認証はありません。
 それは向こうも分かっていると思っていたし、言ったってしょうがいない。それに、これだけうちに言うんだから、楽天にも言っているんだろうなと思っていたしね。でも、楽天には突っ込んでいないのを知って、何か変だなと思いました。それは変だよね。
 そもそも、僕は冗談半分だと思っていたけれど、いろいろな方から「読売には気をつけたほうがいいよ」と言われていたんです。例えば日本テレビの人が、「新聞社の記者が堀江さんの身辺をかぎ回っているから注意した方がいいですよ」と真顔で言うわけですよ。
 海の家の件(編集部注:今夏に湘南で行った海の家のイベント事業を任せた業者の間で金銭トラブルが起きている)なのかな、分からないけど、くだらない件で「ネタを週刊誌に持ち込んで書かせようとしたり、警察に操作しろと言っている」とか、言うわけです。ある役人の方は「堀江さん、つぶされないように注意してください」と言うし。本当かよって感じですよね。
 海の家の件は、うちはまったく関係ないし、損害も被っていないです。それは間に入った会社同士の問題だから、気にしませんでしたけど。
 ほかにも、長谷川(一雄=コミッショナー事務局長)さんとか、えらい態度悪いなと思ったら読売出身者だったり、オーナー会議の議長がいつも読売だったりと、読売クラブ的な傍証はいろいろとあったんだけど、まさかそんなひどいことはないだろうと思っていた。だけど、それは甘いということが審査でだいたい分かって、落選したことで確信に変わりました。
 審査小委が落選の理由としてあげたのは、まず財務のことですよね。基準は、売上高と経常利益と総資産でしたっけ。(新規参入による年間赤字を40億円とすると、)経常利益に対する赤字の割合が楽天の方が低いので財務基盤が良いと。でも、最終損益では楽天は赤字でうちは黒字なのに、それは見ない。審査基準は俺様ルールで、そういうふうに作られているからね。
 じゃあ、ダイエー球団を買収すると言われているソフトバンクは経常赤字だけど、どうなんですかね。新規参入じゃないから関係ないと言うんでしょうけど。経常利益の見通しだって、『会社四季報』の数字だとおっしゃってましたけれど、その数字自体、どうなのよって言う話もあるでしょう。
 (審査小委の)報告書はまだ見てないんですよ。『女は金についてくる』とか僕の著書の内容を引用してあったということですが、面白いですよね。だいたい、そういうこととかアダルトとかは比較する論点になりえないと思っていたから。そういうふうにシナリオを作るんだ、なるほどなと思って。
 審査小委で選んでいる人たちが、不祥事を抱えていたり、赤字球団だったりと、そんなことを言い出したら切がない。でも、もう何を言ったてしょうがないじゃないですか。一々批判したって分からないんだから。
 僕、そういうレベルの低い人たちは、相手にするのすらバカバカしく感じるから、そんなのもう、どうでもいいんですよ。合理的な判断とか、世の中全体のことを考えて行動できない人が嫌いなんですよ。嫌いというか関わりたくない。俺の目の前に出てくるなというタイプなんです。
 結局、分かったことは、俺様ルールでの審査だったということ。これほどまで言っても俺様ルールなんだと。中に入ってやらないと変わらないですよ。三木谷さんはやらないでしょう。だって12個ある利権の1個を手にしちゃったんだから。だけど、うちが入れば変わると思いますよ。

在京放送局買収で球界参入か

 このままだと、もう新規参入はないですよね、多分。ストーリー的にありそうにないじゃない。俺様集団にも「新規参入は当面ない」とかって言っている人がいるし。もしやるんだったら、相手がどうしようもないぐらいのことをやるしかなくて、結局、それはカネしかないでしょう。買収ですよ。
 西武球団の件は、ある証券会社から10月末に売却の打診があったのは事実ですが、提示額が高すぎる以前に、新規参入の審査中だったので断りました。だいたい、(コクドや西武球団に)了承を得ているのかどうかも分かりませんし、今は考えていません。
 球団を買うために親会社を買うのではないけれど、まあ遅くとも2〜3年後には、球団を持つ親会社を買うことは、これはもう間違いないだろうから。球団の親会社を買っちゃえば、グリコのおまけ的に球団も手に入るわけで。
 ただ、買収というのはいろいろなプロセスがあるので、それ次第ですけどね。だから、時期は分からないですよ。具体的にどこを狙うかも。それは言えないですけど、われわれは前からメディア企業をほしいと言っている。新聞社はいらないし、プライベートカンパニー(非上場企業)だから買えないですよ。一番買いやすいところはどこか、自明の理じゃないですか。
 在京キー局はすべて上場していて、カネ次第で株を売る外国人の持ち株比率も高いでしょう。放送局は、放映権というところでも野球ビジネスにおいて重要な地位を占めているわけですよ。
 「敗軍の将、兵を語る」に載るんですか。やっぱり。僕は、あのコーナー大好きなんですよ。でも、やめましょうよ、敗軍って。負けのイメージがつくのは嫌なんだけど。まあ、分かりましたよ。そうかぁ。初登場だな。俺。
プロ野球買います!―ボクが500...
参入を目指していたときの堀江社長の想いがストレートにかかれてておすすめです。






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