[ ネット証券Blog ] 生活分野における垂直型検索エンジン(バーティカルサーチ)を複数企画・運営するインターネット企業「じげん」が、インターキャピタル証券を5797万円で買収し、証券事業に参入することを発表しました。プレスリリースや決算説明資料から推測すると、リテール向けのネット証券(オンライン証券)事業を展開すると思われます。
「株式会社じげん」の決算説明資料によると、証券事業の具体的なビジネスプランは不明ですが、「課金方法の多様化 」、「ソーシャル活用 」、「ゲーミフィケーション 」、「手数料以外の収益源の獲得 」などの施策を謳っています。
インターネット企業からのネット証券への参入といえば、ソフトバンク(イー・トレード証券→SBI証券)、楽天(DLJSFGディレクト証券→楽天証券)、ライブドア(ライブドア証券→かざか証券)、GMOインターネット(GMOインターネット証券→GMOクリック証券)の4例が有名です。
「株式会社じげん」がネット企業からのネット証券参入の5例目になるのでしょうか。IT業界で花型のソーシャルゲームではなく、あえてネット証券業界に参入しようとする「じげん」の今後の動きには大注目です。
とりあえず、この件についての分析はまだ全然出来ていないので、プレスリリースと、決算説明資料だけ紹介しておきます。↓
インターキャピタル証券株式会社の全株式取得と証券事業参入のお知らせ
各位
2014年02月13日
株式会社じげん
株式会社じげん(所在地:東京都港区、代表取締役社長:平尾 丈、東証マザーズ:3679)は平成26年2月13日開催の取締役会において、インターキャピタル証券株式会社(本店所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:浜家義一、以下「インター社」)の全株式の売買契約を取得するため、インター社株主である浜家義一氏との間で株式売買契約を締結し、証券事業を行っていくことを決議しましたので、下記の通りお知らせいたします。
弊社は「生活機会の最大化」というミッションのもと、世の中に分散された情報とユーザーをつなぐライフメディアプラットフォーム事業を展開しております。当事業は成果報酬型課金モデルにより、これまで、求人・住まい・自動車領域をはじめとして、幅広い領域に展開し、成長を続けております。
弊社は、今後の成長戦略として、既存のライフメディアプラットフォーム事業を多領域・地域に展開するのみならず、ユーザー課金型の事業モデルや、ビジネスクライアント向けのサービス課金事業等、多様な事業領域にも積極的に展開していく所存でございます。
1.弊社の理解する証券事業環境と証券事業参入の目的
証券業界においては、インターネットを利用した個人による証券取引が今後とも拡大する傾向にあると当社では考えております。2013年9月末時点でのオンライン証券口座数はのべ1,292万口座(有残高、日本証券業協会調べ※1)と、インターネットを通した証券取引は過去数年間にわたり拡大しつつあるものの、本邦における成人人口数やインターネット普及率等と比較すると、その活用実態は未だ限定的であるのが現状です。また、家計における株式、債券、投資信託などの投資性資産の割合は近年の株式市場回復の影響もあり増加しているものの、その多くが現金・預金で構成されており、欧米における家計の資産構成と比較しても投資性資産の構成比率が低い状態にあるものと当社では認識しております。
これらの現金・預金資産が、継続的な金融緩和や2020年に開催予定のオリンピックからの経済波及効果等、景況感の改善期待と投資意欲の高まりを背景として、証券をはじめとした投資関連資産への資産構成シフトが中長期的に加速化するものと想定されます。
かかる事業環境のもと、弊社としてはインター社の既存事業に加えて、インター社の持つ人的資産を最大限活用しつつ、弊社の持つインターネットサービス提供ノウハウを融合し、多様化する投資ニーズに対応することで、ユーザーの投資機会を最大化するサービスをいち早く構築し提供して参ります。ひいては、個人投資家層の活性化を通して、本邦の金融経済発展に寄与して参る所存です。なお、浜家氏を含むインター社の主要な経営陣ならびに全ての従業員は、弊社による株式取得後も留任し、新規サービスの企画・開発・運営にかかわっていく予定です。
※1:参照元資料
日本証券業協会発表インターネット取引に関する調査結果
(平成24年3月末)内、有残高数数値
2.対象会社の概要(平成26年2月13日現在)
(1) 商号:インターキャピタル証券株式会社
(2) 所在地:東京都千代田区大手町1丁目8番1号
(3) 代表者:代表取締役社長 浜家 義一
(4) 事業内容:証券業(第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業)
(5) 設立年月日:平成16年8月19日
(6) 資本金:100,000,000円
(7) 大株主及び持株比率:浜家 義一 100%
(8) 弊社との関係:取引関係・人的及び資本関係はありません。
3.株式取得の概要
(1) 異動前の所有株式数:0株
(2) 取得株式数:8,200株
(3)取得価額:現金 57,977,220円
(4) 異動後の所有株式数:8,200株
(自己株式1,400株を除く発行済み株式に対する所有割合:100%)
4.日程(予定)
平成26年2月13日: 取締役会決議 株式売買契約書締結
平成26年3月31日:インター社株式取得
5.今後の見通し
本件による2014年3月期の弊社業績に与える影響は軽微であり、公表済みの業績予想数値の変更はありません。今後証券事業を立ち上げていく過程において、弊社の業績に重要な影響をおよぼすことが明らかになった場合は、速やかにお知らせいたします。




遅れましたが、ジョインベスト証券の説明会の音声配信を聞いてみました。ジョインベスト証券は、野村ホールディングスの設立するネット専業証券で、野村総合研究所の元執行役員で野村ホールディングス顧問の福井正樹氏が就任しています。説明会で福井社長は業界最低水準をめざして最終調整中で「来年の3月に50万口座の獲得を目指したい」と高いレベルの目標を掲げました。ジョインベスト証券は、5月14日にjoinvest.jpでサイトをオープンし、口座開設申込み開始。5月28日から注文受付開始するそうです。
岡三ホールディングスは、ネット専業の証券子会社、「岡三オンライン証券」の設立を発表しました。今秋からの営業開始を予定しているそうです。
カカクコムが、金融サービス子会社「カカクコム・フィナンシャル(仮称)」を12月に設立することを発表した。カカクコム外為が7月から金融先物取引法の適用を受けるようになったため、本体から移管して金融庁の検査などに対応しやすくするそうだ。また、カカクコムが、ネット証券のサービス比較を開始することも明らかになった。
ミスター証券が証券業の登録をしたのに続いて、ファンドネット証券という証券会社も証券業の登録をしていた。社名に「ネット」が付いているのでネット証券なのかもしれない。
ゲット証券のオンラインチャネル撤退で大手の寡占化が進むと思われている感もあるネット証券業界だが、新規に参入する会社もあるようだ。外為どっとコムの設立にかかわったりアナリストをしていたことがある浅井宏氏がミスター証券株式会社を立ち上げた。
