ネット証券Blog

大阪の個人投資家kabuthree(カブスリー)の個人ブログです。ネット証券 / FX / 証券業界 などについて書いています。

 

カテゴリ: ▼証券会社

楽天証券[ ネット証券Blog ] 
楽天証券のマーケットスピードが、9月4日から現物取引のエクスプレス注文に対応するそうです。


エクスプレス注文とは、「買い」、「売り」のボタンを1クリックで押すことで瞬時に注文を出すことが出来る機能で、よくFX取引のアプリで採用されている注文形態ですが、楽天証券のマーケットスピードでは現状、信用取引で使用することができました。今回、この機能が現物取引にも対応することで、現物取引でも高速に取引ができるようになります。なお、投資家側でマーケットスピードのバージョンアップが必要になります。

詳細は、楽天証券のお知らせをご覧ください。

楽天証券
現物取引も、より高速に!マーケットスピードのエクスプレス注文が現物取引に対応します。

現物取引も、より高速に!マーケットスピードのエクスプレス注文が現物取引に対応します。
現物取引も、より高速に!

2015年9月4日により高速なマーケットに対応したマーケットスピードのエクスプレス注文が現物取引に対応します。 ボラティリティが高く値動きの早い銘柄も、エクスプレス注文ならスピーディーに株価をとらえ、発注することができます。

また、「先物OP市況情報」に「JPX日経400先物指数」を追加いたします。

今回の対応に伴い、マーケットスピードのバージョンアップが必要になります。バージョンアップについてはこちらをご参照ください。

これまで信用取引しか利用できなかったエクスプレス注文が現物取引に対応します。 株数や執行条件などを事前に登録することで、最良気配値を見ながら値段をクリックするだけで発注することができます。

これまで信用取引しか利用できなかったエクスプレス注文

マーケットスピードのマイページにチャートや気配値とあわせてエクスプレス注文を登録すれば、マーケットの流れに乗って、瞬時に発注ができチャンスを逃しません。

マーケットスピードのマイページにチャートや気配値

あわせて、1クリックで画面レイアウトを整列できる機能も搭載。
個別に発注条件を登録したり、並び替えたりする手間が省けるようになりました。

あわせて、1クリックで画面レイアウトを整列できる機能も搭載。

「先物OP市況情報」に「JPX日経400先物指数」を追加いたします。
※取引はできません。

「先物OP市況情報」に「JPX日経400先物指数」を追加いたします。

※ 画面は開発中のものです。

カブドットコム証券[ ネット証券Blog ] 
カブドットコム証券の8月20日のプレスリリースによると、同社が投資有価証券売却益(1銘柄5.81億円)を計上したようですが、売却期間は7月1日〜8月19日までとなっており、世界同時株安の直前に売り逃げに成功した模様です。


カブドットコム証券が売却した銘柄は1銘柄となっていますが、具体的な銘柄名は明らかにされていません。しかし、売却日は8月19日までとなっており、偶然なのか、予想できたからなのか、世界同時株安は回避できたことになります。

TOPIX


8月19日、20日の時点で株価が下落し始めたので、売却を中止した可能性もありますが、カブドットコム証券および同社の株主にとっては、同時株安の前に特別利益が計上できたのは朗報と言っていいのかもしれません。

カブドットコム証券
投資有価証券売却益(特別利益)の計上に関するお知らせ

投資有価証券売却益(特別利益)の計上に関するお知らせ
2015年8月20日 [お知らせ]

当社が保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、下記の通り投資有価証券売却益が発生いたしましたので、お知らせいたします。



1.投資有価証券売却の理由

保有資産の効率化と資本の適正化を図るため。

2.投資有価証券売却の内容

(1) 売却株式 上場有価証券 1銘柄
(2) 売却方法 市場売却
(3) 売却日 平成27年7月1日〜平成27年8月19日
(4)投資有価証券売却益 581百万円

3.今後の見通し

本件による投資有価証券売却益につきましては、平成28年3月期第2四半期において特別利益に計上いたします。

なお、当社の主たる業務である金融商品取引業は、株式等の市況に大きく影響を受けるため、その予想が困難であることから業績予想は開示しておりません。

松井証券[ ネット証券Blog ] 
松井証券は、チャットを通じて、口座開設方法や当社取扱商品の内容を案内する「松井証券チャットサポート」の提供を開始しました。


松井証券は、かなり以前から電話でのサポート体制に、非常に力を入れている証券会社でしたが、今回は電話ではなく、インターネット上のチャットサポートの提供の開始となります。おそらく、若い世代の中にはLINEやTwitterなどの文字によるコミュニケーションの方に慣れている人が多くなっていることから、可能な範囲でチャットでのサポートも行ったほうがいいという判断があったのでしょう。

なお、チャットサポートで対応できる内容は、「口座開設方法や取扱商品の内容の案内」に限定されていますので、実際の取引内容についての質問などは、従来の電話でのサポートを使用することになります。また受付時間は平日08:30〜17:00になっています。

詳細は、松井証券のホームページをご覧ください。

松井証券
松井証券チャットサポートの提供を開始します
チャットサポートのご利用

チャットサポートのご利用

※受付時間:平日08:30〜17:00
※会員画面内の問合せは、電話サポートまでお願いします。
お電話でのお問い合わせ
松井証券チャットサポートとは

松井証券顧客サポートのオペレーターがチャットを通じて、口座開設方法や当社取扱商品の内容をご案内するサービスです。

松井証券チャットサポートの提供範囲

当サポートでご案内可能な内容は以下となります。

ネットストック口座開設方法
当社取扱商品や、サービスの概要説明
※チャットサポート上では、個人情報を入力しないようお願いします。
※会員画面内の取引状況等については案内出来かねますので、ご了承ください。会員画面内のご質問は電話サポートまでお願いします。

【受付時間】 平日:08:30〜17:00

松井証券チャットサポートのご利用方法

1.「チャットサポートを開始する」ボタンを押してください。
「チャットサポートを開始する」ボタンを押してください。

2.チャットが起動し、担当オペレーターが対応します。
質問事項を下部()に記載し、「送信」を押してください。
チャットが起動し、担当オペレーターが対応します。


松井証券チャットサポートの推奨環境

インターネットに接続できる環境とWebブラウザがあればご利用できます。
 WEBブラウザ
  Interenet Explorer 6.0以降
  Mozilla Firefox 2.0以降
  Google Chrome
  Safari 4.0.5(531.22.7)以降
  その他:W3C標準に準拠したWebブラウザ

SBI証券[ ネット証券Blog ] 
SBI証券で、8/24から口座開設時の本人確認書類のWEBアップロードが可能になりました。従来は、本人確認書類の写し等を郵送する必要がありましたが、WEBアップロードを利用すれば、書類(ID、パスワード)の到着を待つだけとなります。口座開設にかかる期間は、4営業日から最短3営業日に短縮されます。




口座開設に必要な本人確認書類のWEBアップロードは、他のネット証券やFX業者で既に実施されていましたが、SBI証券では業界最大手であることからなのか、なぜか対応されていませんでした。それがようやく対応できたことで、本人確認書類の送付が面倒なために、開設をためらっていた人がもしいるのであれば、朗報かもしれません。また、ちょうど相場が急落している時期ですので、今が株を買うチャンスだと考えるのであれば、最短3営業日で口座開設することができるようになりますので、都合がいいのかもしれませんね。

詳細は、SBI証券のプレスリリースをご覧ください。

SBI証券
口座開設がこんなに簡単に!WEBアップロードでラクラク口座開設
口座開設がこんなに簡単に!WEBアップロードでラクラク口座開設
8/24より口座開設に必要な本人確認書類をアップロードで提出できるようになりました。運転免許証等のカード型の本人確認書類をご利用いただけます。
これまでは、お客さまにWEB上でお申し込みいただく場合でも、本人確認書類の写し等を郵送にて返送いただく必要がありました。WEBアップロードを利用すれば、WEB上だけで口座開設のお手続きが完結します!

WEBアップロードならお申し込み後、書類の到着を待つだけ!
最短3営業日でお取引スタート!


※お届け先や郵便の配達状況によっては、最短3営業日でお取引いただけない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

これまでのEXPRESS口座開設の手続き
これまでは、口座開設までにお客さまと当社との間で郵送が1往復ありました。

これまでのEXPRESS口座開設の手続き


WEBアップロードによるEXPRESS口座開設
WEBアップロードを利用すれば、郵送は当社からの片道のみ。
お取引までの日数もおおよそ4営業日から3営業日※に短縮されます。

WEBアップロードによるEXPRESS口座開設

※お届け先や郵便の配達状況によっては、最短3営業日でお取引いただけない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

楽天証券[ ネット証券Blog ] 
楽天証券は、9月20日に行われる東証アローヘッドのリニューアルに伴い、マーケットスピードおよびiSPEEDのバージョンアップを行うことを発表しました。


東証アローヘッドのリニューアルの内容は以下の3点です。

・板表示の気配値が8本から10本に増加
・呼値の刻みルールが変更
・連続約定気配の表示条件が追加

要は、TOPIX100構成銘柄の呼値の刻みが細かくなることに伴い、現状の板表示の気配値8本だと見れる価格の範囲が狭くなってしまうので、2本だけ増やして10本になるということでしょうか。2本だけというのが残念ですが、TOPIX100構成銘柄以外の銘柄は呼値の刻みが変わらないので、個人投資家にとっては単純にメリットとなります。

3つ目の「連続約定気配の表示条件が追加」については、どう影響するのでしょうか。予想ができないので、すみませんが私としても判断を保留しておきます。

楽天証券では、WebとモバイルのWebは自動でリニューアルされるので投資家側は何もしなくていいのですが、マーケットスピード、iSPEEDは投資家側でバージョンアップが必要になるので注意が必要です。

変更点の詳細については、楽天証券のリリースでご覧ください。

楽天証券
東証アローヘッドのリニューアル(2015年9月20日)に伴う弊社の対応

2015年9月20日に東証によるアローヘッドのリニューアル対応により、以下のとおり表示等が変更になります。
変更に伴い、マーケットスピードおよびiSPEEDはバージョンアップが必要です。

板表示の気配値が8本から10本に変更になります。

これまで板情報の気配値は上下8本表示を行っておりましたが、今後上下10本表示になります。
板表示の気配値が8本から10本に変更になります

対応チャネルとバージョン情報

Web/マーケットスピード/マーケットスピード(Mac版)/スマートフォンアプリ iSPEED(株、iPhone 版 Andoroid版)/モバイル(Web のみ)

※ マーケットスピード、iSPEEDはバージョンアップが必要となります。

呼値の刻みルールが変更になります。

アローヘッドリニューアルによりTOPIX100構成銘柄の呼値の刻みが以下のとおりに変更になります。
呼値の刻みルールが変更になります


連続約定気配の表示条件が追加になります。

これまでは、一つの注文によって、直前の約定値段から更新値幅の2倍の値段を超えて買い上がる(売り下がる)注文数量が出された場合に、連続約定気配(K)が板情報に表示されておりました。
これに加え、一定時間内(60秒)の複数注文による更新値幅の2倍の値段を超えて買い上がる(売り下がる)注文数量が出された場合にも連続約定気配(K)が板情報に表示されます。

イメージ
連続約定気配の表示条件が追加になります

松井証券[ ネット証券Blog ] 
松井証券は、5月下旬から新取引システム(取引画面)、「ネットストック・スマート」のサービスを開始します。同社の日本株のネット取引システムの一新は、2002年5月以来、13年ぶり。


松井証券のネット取引サイトは、他の主要ネット証券に比べてシンプルで、デザインが長い間維持されていたためパソコン操作が苦手な投資家には都合が良いものだったかもしれませんが、「ネットストック・ハイスピード」のような高性能取引ツール程ではないにしろ、リアルタイム情報配信やチャート機能などがスムーズに使いたいという層には物足りなさがありました。

今回リリースされる「ネットストック・スマート」は、専用ソフトではなく、ブラウザのみで先進的な機能を提供する取引サービスとなるようです。

ネットストック・スマート


ネットストック・スマートの6つのポイント
(松井証券曰く)


1.使いやすいデザイン

タブレット端末でも利用しやすい画面構成になっているようです。また、他社にもありますが、銘柄検索の補助機能が備わっています。(例えば「松井」と入力すると「松井建設」や「松井証券」が候補として表示される。)

2.リアルタイムの情報配信

手動でポチポチとクリックしなくても勝手に情報が更新されます。株価は当たり前ですが、残高や注文、評価損益状況も。また約場通知もポップアップで表示されます。

3.外出先でもラクラク

デザインについては1に書いたとおりですが、登録銘柄がPC・タブレット両方で見れます。当たり前ですね。これは従来のネットストックでもタブレットでも見づらいけど、元々できていたのではないかと思いますが。

4.さらに進化した株価ボード

従来の株価ボードと比べて、保有銘柄の自動登録、1グループあたりの登録銘柄数の拡大(10→28)、複数気配の拡大(上下8本)などが強化されたようです。

5.充実したチャート機能

従来は本当に最低限のチャートという感じでしたが、線が引けたり、チャートからダイレクトに発注できたり、約定値段や発注値段や買値などがチャートで確認できるようになったようです。

6.高性能なランキング

従来はQUICK情報というメニューにやや独立してランキングが存在していましたが、今後は取引システムと連携が強化されて、ランキングから個別銘柄の発注がしやすくなると思われます。


推奨環境

以下の環境が推奨されています。もちろんWindowsだけでなく、Macでも問題なし。iOSにも対応するためFlashは不要のようです。画面解像度の低いiPhoneやAndroid携帯は使えないのかもしれません。なお、PCやタブレット端末の性能(CPUやメモリ)については情報がありませんでした。

ウェブブラウザ
・Internet Explorer10
・Internet Explorer11
・Google Chrome(Windows版、Android版)
・Safari(Mac版、iOS版)

画面解像度:1280×1024以上

従来のネットストックは継続

ネットストックは今までどおり継続するとのことなので、従来通りの画面で取引をしたい人も安心ですね。ただ、今後の機能追加はネットストック・スマートが優先されるかもしれません。


ネットストック・スマートの詳しい情報は松井証券のホームページを参照してください。
→ 松井証券 ネットストック・スマート 特集ページ

岡三オンライン証券[ ネット証券Blog ] 
岡三オンライン証券は、5月1日(金)から、同社が指定する投資信託を一定額買付た顧客に、優遇手数料コース「プレミアムゼロ」をプレゼントすると発表しました。

岡三オンライン証券の信用取引優遇手数料「プレミアムゼロ」は、前月の累計売買金額が20億円以上(うち現物取引5億円以上)の場合に、当月の信用取引手数料が0になるという大口個人投資家優遇の手数料サービスです。


今回のキャンペーンでは、その「プレミアムゼロ」の優遇条件の代わりとして、指定投信の買付が条件となります。(指定投信の対象は2銘柄となっています。)

以下、岡三オンライン証券のプレスリリースからの引用です。

■ 当社指定ファンド買付で信用取引優遇手数料プレゼントキャンペーン

内容
当社が指定する投資信託を一定額お買付されたお客さまに、優遇手数料コース「プレミアゼロ」をプレゼント

対象銘柄 および 条件基準
次のいずれかの銘柄を、各算定期間中に累計で指定の金額(受渡代金)以上買付
・「中小型成長株オープン(愛称:スモール・モンスターズ・ジャパン)」 : 500 万円以上
・「アジア・オセアニア好配当成長株オープン(1 年決算型)」 : 1,500 万円以上

対象期間
(1)6 月適用(算定期間:5 月 1 日〜5 月 20 日)
(2)7 月適用(算定期間:5 月 21 日〜6 月 19 日)
(3)8 月適用(算定期間:6 月 22 日〜7 月 17 日)
※算定期間は約定日基準

対象者 および 適用コース
上記の各算定期間の終了時点において信用取引口座を開設されている個人の
お客さまで、条件基準を満たしたお客さまに、翌月の信用取引について優遇手数料コース「プレミアゼロ」を適用


少なくとも500万円以上の投信の買付が必要になるので、資産に余裕のある方で、株式だけでなく投信に資金を回してもいいという方であればお得かもしれませんが、「投信に回すのは勿体無い、株式に使った方がいい」という方には不要かもしれませんね。

対象投信の情報は下記を参照。

中小型成長株オープン 愛称 スモール・モンスターズ・ジャパン
岡三アセットマネジメント
モーニングスター

アジア・オセアニア好配当成長株オープン(1年決算型)
岡三アセットマネジメント
モーニングスター

SBI証券[ ネット証券Blog ] 
当ブログの集計によると、SBI証券の2015年1月の個人委託売買代金シェアが、初めて40%の大台を突破し、41.1%に達したことが判明しました。




SBI証券のこれまでの委託売買代金月次シェアの最高値は、昨年(2014年10月)の39.6%でした。2015年1月は、これを1.5%も上回る41.1%を記録しました。すなわち日本の個人投資家の株式売買は、代金ベースで4割以上がSBI証券を経由して行われていることを意味します。

SBI証券のシェアは2013年前半までは30%台前半を推移していましたが、2013年後半に35%前後に上昇、2014年は年央は35%前後だったものの、年初と年末に30%台後半に拡大していました。

1月は、1年間に一つの証券会社の一つの特定口座やNISA口座を使った取引を行う志向が高い個人投資家が、年が変わったことにより別の証券会社での取引に切り替えようとする動きの出る月です。1月にシェアを伸ばした証券会社は年内好調が続きやすく、ネット証券業界にっとって1年を占う重要な月だと言えます。そして、今年(2015年)の1月は、SBI証券に移動した顧客が多かったというわけです。

1月の時点で、SBI証券がこのような4割を超える大きなシェアを握ることは、ネット証券業界の他社に対して、業界再編の模索などの大きなインパクトを与えることになります。

SBI証券の対抗馬である楽天証券は、近年シェアが15〜16%を推移しており、SBI証券の独走を許しています。一時はPTS・夜間取引でSBIグループのSBIジャパンネクスト証券に相乗りしていましたが撤退しています。しかし、現在のシェアでは1社で対抗となるPTSを運営するのは難しいでしょう。この局面を打開するには楽天本社や三木谷氏の主導による、同業他社との合併が必要だと思うのですが、岡三オンライン証券を除いては経営陣の独立志向が強いため、当面のところ可能性は低いでしょう。

過去に業界のパイオニアとしてネット証券業界を量的にリードしていたこともあった松井証券は、一日信用取引の導入によるデイトレーダーの集客効果で2014年初めにシェアを上昇させることに成功しましたが、その後は10%台前半を推移しており、すでにデイトレーダー人口からの代金シェア拡大戦略には限界が見えています。また、SBI証券はPTSによる夜間取引を運営している関係で、東証による夜間取引に消極的な態度を取っており、夜間取引に将来の成長余地を見込んでいる松井証券にとって、SBI証券の4割のシェアは都合の悪い状態だと言えます。

一方、ここ2年ぐらいで、着実にシェアを積み上げているのはカブドットコム証券です。1月のシェアは10.5%と2ヶ月連続で2桁超えとなりましたが、どこまで成長ペースを維持できるのかに注目です。同社の三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下というポジションは、SBI証券が持っていない強みとなっており、ブランド力・実質的な提携効果を使って、NISA2年目に、どこまでシェアを上昇することができるのか予想は難しいのですが、気になっているところです。

GMOクリック証券は、FXも主力のため、SBI証券を追う戦略ではありませんが、株取引についてはデイトレーダーにターゲットを絞っているためシェアは10%程度にとどまるでしょう。

マネックス証券は2014年のNISA開始により、シェアの下げ止まりが見られましたが、拡大する様子はなく、同社の戦略的に2015年もその状況が続くと思われます。静岡銀行との提携効果は依然見えていないのが気になります。

岡三オンライン証券はシェアの低下は止まったと思われますが、手数料戦略を元に戻さない限りはシェアは変わらないでしょう。

業界全体を見ると、SBI証券に対向するには、2位以下の証券会社の合併による業界再編が必要とされる状況です。アメリカの子会社の経営に課題があり、静岡銀行との提携効果が見えてこないマネックス証券、シェアがジリ貧の岡三オンライン証券は比較的苦しい立場で、再編の場合の草刈り場になりやすいです。しかし、アベノミクス相場が続く限りは、一定の収益は確保できるため経営の独立性は確保されやすく、2015年内は再編は起こらない可能性は高いでしょう。結局のところ、SBI証券の優位が続くと予想しています。

主要ネット証券7社売買代金シェア推移グラフ過去37ヶ月間

松井証券[ ネット証券Blog ] 
松井証券が、2月9日から一日信用取引の中のサービスの1つとして新たにプレミアム空売りゼロを開始します。今回は「プレミアム空売りゼロ」がどういうサービスなのかについて紹介したいと思います。


まず、松井証券のプレスリリースで、「プレミアム空売りゼロ」の説明の部分を見てみましょう。

プレミアム空売りサービスは、制度信用取引で売建が出来ない銘柄を対象としていますが、制度信用取引で売建ができる銘柄(貸借銘柄)の中にも、貸付株式の調達が困難なため、一日信用取引で売建ができない銘柄が存在します。

そこで松井証券は、そのような銘柄の売建を可能とし、より多くの取引機会を個人投資家に提供するため、一日信用取引『プレミアム空売りゼロ』の導入を決定しました。本サービスは、プレミアム空売りの仕組みを活用することで、信用取引のデイトレードで人気がある銘柄について、一日信用取引での売建を実現したものです。なお、取引手数料「無料」という一日信用取引のメリットを最大限享受していただくため、本サービスにおけるプレミアム空売り料は「無料」に設定します。

この説明によると、「プレミアム空売りゼロ」の対象銘柄は、制度信用で空売りができるけど従来の一日信用取引では空売りができていなかった銘柄を、一日信用取引で空売りできるようにしましたよ、ということのようです。「制度信用で空売りができるから必要ないじゃん」と言われそうですが、一日信用取引は手数料が無料。さらにプレミアム空売り料も「無料」にするというのがウリということです。

カブドットコム証券にも返済期限最長13日間で売建専用の「一般信用(売短)」サービスがありますが、松井証券の「プレミアム空売りゼロ」は返済期限を当日にする代わりに手数料無料+約定代金合計300万円以上は貸株料0となっています。

信用取引の種類が増えてきたので、ややこしく感じる人もいるかもしれません。そこで、信用取引の種類をおさらいするために種類分けしてみました。

松井証券の信用取引の種類

表のとおり、松井証券で取り扱う信用取引の種類は、買建と売建を区別すると全部で8種類になるわけですね。正直、ここまで多くなってくると、混乱する顧客も増えてきて、コールセンターへの質問も多くなっているかもしれません。電話で説明するのもちょっと苦労しそうですね。注意したいのは、プレミアム空売りとプレミアム空売りゼロは似て非なるものというところでしょうか。

■ 「プレミアム空売りゼロ」のメリット

さて、「プレミアム空売りゼロ」のメリットとは何なのか。先に言ったとおり、制度信用で元々空売りができている銘柄が対象ですので、新興市場の銘柄を空売りできる「プレミアム空売り」のような投資機会拡大には寄与しませんね。結局、デイトレードのコストが少なくて済むというのが「プレミアム空売りゼロ」のメリットです。空売り料がゼロ。ただし、約定代金合計300万円未満の貸株料が年利2%あります。カブドットコム証券の売短の「逆日歩なしで優待権利取りのツナギ売りに使える」というメリットもありません。当日返済ですので。

■ 制度信用の売建と「プレミアム空売りゼロ」をどう使い分ける?

「プレミアム空売りゼロ」を選択できる(在庫がある)場合、デイトレードならコストの安い「プレミアム空売りゼロ」、それ以上の期間空売りを継続するつもりなら制度信用で売建しましょう。デイトレードだけど、もしかしたら翌営業日に持ち越す可能性がありそうなら制度信用にしておいたほうがいいかもしれません。

■ 松井証券は「プレミアム空売りゼロ」でどうやって儲けるつもり?

「プレミアム空売りゼロ」サービスによる松井証券の収益は、約定代金合計300万円未満の貸株料(年利2%)と、当日返済されなかった場合の翌営業日の強制決済の手数料(約定代金×0.3%( (最低手数料20円、税抜))の2つです。松井証券が空売り対象銘柄を調達するためのコストがどれぐらいかわからないため、どれぐらいの利益になるのかは想像がつきません。もしかしたら、赤字かもしれませんが、仮に赤字だったとしても、このサービスによってデイトレーダーを囲い込んで他のサービスで収益が得ることで、合計で利益が出る見込みなのかもしれません。

■ そもそも、無期限信用取引では空売りできないのは何故なのか?

今回の「プレミアム空売りゼロ」サービスの対象銘柄として、「日経平均レバレッジ・インデックス連動型 ETF(銘柄コード:1570)」が予定されていますが、このETFという銘柄というか商品は制度信用においても一般の個別企業の株式銘柄と比べて調達がしにくいという性質を持っています。何故かと言うと、空売りの貸株の調達方法というのは、まず証券会社内の買建の担保で充当(社内対当)し、貸株残高が融資残高を上回った場合には、他の証券会社、ファンド、生損保、銀行などの機関投資家から借りる仕組みになっています。その機関投資家の大きな比率を占めているのが指数連動型投資信託を運用しているインデックスファンドです。そのため、日経平均構成銘柄やTOPIX採用銘柄は貸してもらいやすいのですが、新興市場の銘柄は比較的貸してもらいにくくなっています。さらにETFの場合はそれ自体がインデックス連動の商品ですので、インデックスファンドが保有することは稀です。それがゆえに貸株市場に出てきにくくなっているわけですね。制度信用においても調達が難しく、無期限信用取引で取り扱うことはできない状態にあると考えられます。(カブドットコム証券では、返済期限最長13日間で売建専用の「一般信用(売短)」サービスを700銘柄ぐらいを対象でやっています。それでも13日間。)

■ そんな銘柄が一日信用取引で空売り可能になる仕組みとは?

松井証券の企業秘密でしょうから、わかりません(笑)。通常は日証金に融資する社内対当分の買残の一部を「プレミアム空売りゼロ」に流すのでしょうが、あるいは、日経平均レバレッジETFを使って原資産とのアービトラージ(裁定取引)をする機関投資家みたいなのが存在して、そこから低コストで融資してもらう個別契約を結んでいるのか、そんなところでしょうか。

■ 今後、プレミアム空売り銘柄が増える可能性は?

プレスリリースには、

「日経平均レバレッジ・インデックス連動型 ETF(銘柄コード:1570)」など

と書かれているため、サービス開始前にでも銘柄が追加される可能性はありそうです。カブドットコム証券の売短では700銘柄が空売りできるようになっているので、1日限定の松井証券もどんどん追加してほしいものです。



■ 松井証券 プレスリリース
【一日信用取引】「プレミアム空売りゼロ」の取扱開始について〜プレミアム空売りサービスの対象銘柄を拡充〜
http://www.matsui.co.jp/news/topic/archive/20150123.html

カブドットコム証券[ ネット証券Blog ] 
カブドットコム証券の2014年12月の個人委託売買代金シェアが同社史上初めて10%を上回ったことが、当ブログの集計でわかりました。



カブドットコム証券のシェアは2006年1月のMeネット証券との合併時点では5%台でしたので、9年かけて倍増したことになります。近年では新興のGMOクリック証券に抜かれる月も多かったものの、アベノミクス相場NISAの追い風を受けて、こつこつとシェアを積み上げていました。


参考:カブドットコム証券 2014年度(2015年3月期)第2四半期決算説明資料より
当社株式シェアの半期推移(2001年上期〜2014年上期)


ネット証券業界のなかではSBI証券楽天証券による手数料引き下げ競争からは1歩引いたスタンスをとっていましたが、2012年2月の現物株式手数料の改定や2013年11月の少額取引価格帯の信用手数料引き下げを実施し、取引量の増加につながったようです。


参考:カブドットコム証券 2014年度(2015年3月期)第2四半期決算説明資料より
kabucom2


同社はNISA開始後、ユニークなテレビCMラジオCMを集中的に投下し初心者投資家の発掘にも力を入れていました。ここ1年間の各社のシェアを分析すると、手数料を値上げした岡三オンライン証券からシェアを奪っているようにも見えます。

また、同社では昨年11月4日から新発注基盤システムRAIDEN™の稼動を開始。板乗り速度、約定速度が大幅に高速化されました。相場閑散期にシェアが上がりにくかった同社ですが、このシステムによって短期売買の投資家が増加すれば相場状況に関わらずシェアが上昇し続ける可能性もあるでしょう。


主要ネット証券7社売買代金シェア推移グラフ過去15ヶ月間

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