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松井証券[ ネット証券Blog ] 
松井証券が、2月9日から一日信用取引の中のサービスの1つとして新たにプレミアム空売りゼロを開始します。今回は「プレミアム空売りゼロ」がどういうサービスなのかについて紹介したいと思います。


まず、松井証券のプレスリリースで、「プレミアム空売りゼロ」の説明の部分を見てみましょう。

プレミアム空売りサービスは、制度信用取引で売建が出来ない銘柄を対象としていますが、制度信用取引で売建ができる銘柄(貸借銘柄)の中にも、貸付株式の調達が困難なため、一日信用取引で売建ができない銘柄が存在します。

そこで松井証券は、そのような銘柄の売建を可能とし、より多くの取引機会を個人投資家に提供するため、一日信用取引『プレミアム空売りゼロ』の導入を決定しました。本サービスは、プレミアム空売りの仕組みを活用することで、信用取引のデイトレードで人気がある銘柄について、一日信用取引での売建を実現したものです。なお、取引手数料「無料」という一日信用取引のメリットを最大限享受していただくため、本サービスにおけるプレミアム空売り料は「無料」に設定します。

この説明によると、「プレミアム空売りゼロ」の対象銘柄は、制度信用で空売りができるけど従来の一日信用取引では空売りができていなかった銘柄を、一日信用取引で空売りできるようにしましたよ、ということのようです。「制度信用で空売りができるから必要ないじゃん」と言われそうですが、一日信用取引は手数料が無料。さらにプレミアム空売り料も「無料」にするというのがウリということです。

カブドットコム証券にも返済期限最長13日間で売建専用の「一般信用(売短)」サービスがありますが、松井証券の「プレミアム空売りゼロ」は返済期限を当日にする代わりに手数料無料+約定代金合計300万円以上は貸株料0となっています。

信用取引の種類が増えてきたので、ややこしく感じる人もいるかもしれません。そこで、信用取引の種類をおさらいするために種類分けしてみました。

松井証券の信用取引の種類

表のとおり、松井証券で取り扱う信用取引の種類は、買建と売建を区別すると全部で8種類になるわけですね。正直、ここまで多くなってくると、混乱する顧客も増えてきて、コールセンターへの質問も多くなっているかもしれません。電話で説明するのもちょっと苦労しそうですね。注意したいのは、プレミアム空売りとプレミアム空売りゼロは似て非なるものというところでしょうか。

■ 「プレミアム空売りゼロ」のメリット

さて、「プレミアム空売りゼロ」のメリットとは何なのか。先に言ったとおり、制度信用で元々空売りができている銘柄が対象ですので、新興市場の銘柄を空売りできる「プレミアム空売り」のような投資機会拡大には寄与しませんね。結局、デイトレードのコストが少なくて済むというのが「プレミアム空売りゼロ」のメリットです。空売り料がゼロ。ただし、約定代金合計300万円未満の貸株料が年利2%あります。カブドットコム証券の売短の「逆日歩なしで優待権利取りのツナギ売りに使える」というメリットもありません。当日返済ですので。

■ 制度信用の売建と「プレミアム空売りゼロ」をどう使い分ける?

「プレミアム空売りゼロ」を選択できる(在庫がある)場合、デイトレードならコストの安い「プレミアム空売りゼロ」、それ以上の期間空売りを継続するつもりなら制度信用で売建しましょう。デイトレードだけど、もしかしたら翌営業日に持ち越す可能性がありそうなら制度信用にしておいたほうがいいかもしれません。

■ 松井証券は「プレミアム空売りゼロ」でどうやって儲けるつもり?

「プレミアム空売りゼロ」サービスによる松井証券の収益は、約定代金合計300万円未満の貸株料(年利2%)と、当日返済されなかった場合の翌営業日の強制決済の手数料(約定代金×0.3%( (最低手数料20円、税抜))の2つです。松井証券が空売り対象銘柄を調達するためのコストがどれぐらいかわからないため、どれぐらいの利益になるのかは想像がつきません。もしかしたら、赤字かもしれませんが、仮に赤字だったとしても、このサービスによってデイトレーダーを囲い込んで他のサービスで収益が得ることで、合計で利益が出る見込みなのかもしれません。

■ そもそも、無期限信用取引では空売りできないのは何故なのか?

今回の「プレミアム空売りゼロ」サービスの対象銘柄として、「日経平均レバレッジ・インデックス連動型 ETF(銘柄コード:1570)」が予定されていますが、このETFという銘柄というか商品は制度信用においても一般の個別企業の株式銘柄と比べて調達がしにくいという性質を持っています。何故かと言うと、空売りの貸株の調達方法というのは、まず証券会社内の買建の担保で充当(社内対当)し、貸株残高が融資残高を上回った場合には、他の証券会社、ファンド、生損保、銀行などの機関投資家から借りる仕組みになっています。その機関投資家の大きな比率を占めているのが指数連動型投資信託を運用しているインデックスファンドです。そのため、日経平均構成銘柄やTOPIX採用銘柄は貸してもらいやすいのですが、新興市場の銘柄は比較的貸してもらいにくくなっています。さらにETFの場合はそれ自体がインデックス連動の商品ですので、インデックスファンドが保有することは稀です。それがゆえに貸株市場に出てきにくくなっているわけですね。制度信用においても調達が難しく、無期限信用取引で取り扱うことはできない状態にあると考えられます。(カブドットコム証券では、返済期限最長13日間で売建専用の「一般信用(売短)」サービスを700銘柄ぐらいを対象でやっています。それでも13日間。)

■ そんな銘柄が一日信用取引で空売り可能になる仕組みとは?

松井証券の企業秘密でしょうから、わかりません(笑)。通常は日証金に融資する社内対当分の買残の一部を「プレミアム空売りゼロ」に流すのでしょうが、あるいは、日経平均レバレッジETFを使って原資産とのアービトラージ(裁定取引)をする機関投資家みたいなのが存在して、そこから低コストで融資してもらう個別契約を結んでいるのか、そんなところでしょうか。

■ 今後、プレミアム空売り銘柄が増える可能性は?

プレスリリースには、

「日経平均レバレッジ・インデックス連動型 ETF(銘柄コード:1570)」など

と書かれているため、サービス開始前にでも銘柄が追加される可能性はありそうです。カブドットコム証券の売短では700銘柄が空売りできるようになっているので、1日限定の松井証券もどんどん追加してほしいものです。



■ 松井証券 プレスリリース
【一日信用取引】「プレミアム空売りゼロ」の取扱開始について〜プレミアム空売りサービスの対象銘柄を拡充〜
http://www.matsui.co.jp/news/topic/archive/20150123.html

松井証券[ ネット証券Blog ] 
松井証券が、1月4日(土)に上場投資信託(ETF)専用の投資情報ツール「上場投信ガイド」をリリースします。

また、抽選で現金がプレゼントされる「新春企画!上場投信(ETF)スタートキャンペーン」やNISAで始める上場投信(ETF)セミナーも実施するそうです。 【松井証券 上場投資信託(ETF)専用の投資情報ツール「上場投信ガイド」を1月4日リリース 。上場投信(ETF)スタートキャンペーンやセミナー(1/26)も実施】の続きを読む

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